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送電線のしごと
私たちの暮らしを支える「電気」を、みなさんのところまで安定的に届けるためには、送電ネットワークが必要です。
日本の隅々にまで張り巡らされた、亘長8万kmにおよぶ送電線と24万基の鉄塔は、多くのラインマンが協力し合ってつくりあげてきました。
送電線はどのようにして作られているのか、その仕事の順序に沿って概要を紹介します。
調査・設計 地形、地質、気象などの自然条件や社会環境に加え、工事や保守の難易度、工事費などを総合的に判断して、送電線ルートを選定します。
ルート決定後、測量結果から鉄塔高を決定し、鉄塔強度設計など各種設計を行います。
仮設工事 送電線建設工事を行うためには、工事用地を確保し、資機材を工事現場まで運ぶ運搬路などが必要になります。
山岳地に建設する場合は、運搬用道路を作れない場所に索道を架設するなど、大規模な仮設工事が必要になることがあります。
鉄塔組立工事 鉄塔は、等辺山形鋼や鋼管を使った部材を組み合わせてつくられています。
大型の鉄塔は高さ100mを超える巨大なものもあり、傾斜地や鉄塔高さに応じて大型クレーンなどを使って組立てられます。
架線工事 鉄塔間に電線を張る工事を、架線(がせん)工事と言います。
3〜5km程度の区間を1区間として、細いロープから太いワイヤロープ、そして電線へと引き替え、最後に決められた張力でがいし装置に取り付けます。
送電線完成後の保守・点検 送電線は、長い年月の間、雨や風、雪、雷、地震といった自然現象にさらされます。
これらの影響を定期的に点検し、必要がある場合は部材の補修や交換を行います。
影響が大きいものについては、鉄塔を建替えたり、電線を張替える場合があります。
このような保守・点検は、送電線の機能を健全に維持していくための大事な仕事です。
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