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現場の声
Interview え!?ラインマンって何?in北海道
北海道電気工事 小野田 祐希 チームワークで安全守る電線にぶら下がった状態から体を巻き付けて回転し、体勢を立て直す「蹴り上がり」は、架線電工に欠かせない技術だ。新人は脇や股にあざをつくり、痛みに耐えて必死に練習する。習得まで1ヶ月以上かかる人もいるが、小野田さんは1回目で成功した。「皆が驚いて快感だった。これならやっていけそうだと気持ちが高ぶった。」 しかし、初めての現場では右も左も分からないまま、ガミガミ怒鳴られてばかり。「毎日が嫌で嫌で仕方なかった。」そんな1年目が終わる頃、転機が訪れる。 4つ上の先輩から食事に誘われ、「あそこでなぜ怒られたのか」「一体どうすればよいのか」と、心にたまったモヤモヤを吐き出すことができたのだ。 「自分から一線を引いている部分があったと思う。でも、その後は正直に話せるようになり、仕事をどんどん覚えられた。悩んでいる後輩がいたら、同じように接して力になりたい。」 鉄塔上の作業責任者として後輩に指示を出し、指導する立場になった今では、自分が怒られた理由をよく理解できる。 その経験を生かし、「分からない人の気持ちになって教えることを心掛けている」という。 やる気をそがず、互いに何でも話せる関係を大切にすることが、チームワークを向上させ、安全を守る。 同期入社の酒井敏さんとは、助け合いながらも互いにライバル意識を持つ間柄。日々の仕事に加えて資格取得にも意欲的に取り組んでいる。 上司は「2人とも非常に優秀で将来が楽しみ」と眼を細める。 ノールテック 房田 皓洋 両親の教え胸に仕事続ける「一つのことを続けられないと社会で通用しない」という両親の教えを大事にしている。「特別頭がよいわけではないのだから、それぐらいはちゃんとやるように言われた」と照れ笑い。 仕事もその教え通りで、「何があっても気を取り直して頑張るつもり。へこんでも辞めようとは思わない」。 かといって無理をしているわけではなく。「現場の仲間とは友達感覚でワイワイ楽しくできている」と打ち解けている様子。 大学で学んだ地球環境保全の知識を生かせる就職先を探したが、うまく見つからなかった。 焦りが募っていた4年生の1月、それまでは素通りしていた求人票にふと目が止まった。ノールテックとの出会いだった。 「本当に切羽詰まっていた。あのタイミングを逃したら、ずっと就職できなかったかもしれない。ただ、偶然ではあったが、とてもいい会社に採用してもらえた。他社の話を聞いても、そう思う」。 恩返しをしたいと前を見据える。 現場代理人としてのキャリアは始まったばかり。「一人で考えてもうまくいかない。交渉力が必要だ。作業員には安全に、気分よく働いてもらいたい」と心構えを話す。 熱心な仕事ぶりに、先輩も「会社の将来を背負って建つ人材」と大きな期待を寄せる。 趣味はメタル系の激しい音楽。聴くだけでなく、パソコンで作曲して専門のウェブサイトに投稿することも。「単なる自己満足」と言いつつ、再生回数が増えると、やはりうれしい。 過去にお届けした現場の声
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